概要

 「鶴は千年亀は万年」というように長寿の象徴として、縁起の良い動物と知られる亀。一方、最近ではミシシッピアカミミガメやワニガメなどの外来種が跋扈してしまう状況もありますが…。少なくとも日本人が古来から愛してきた亀について考察します。

 まず亀を神使としているのは京都の松尾大社のようですが、その由緒については分かりませんでした。しかし、東京では明治神宮などで亀石として亀の形をした自然石を境内に配置した神社が幾つかあるようです。

縁起、ご利益

 やはり「亀は万年」ですから、長寿・健康の象徴とされるようです。

また四聖獣として描かれる玄武は脚の長い亀に蛇が巻き付いた形で描かれることが多いのですが、冥界と現世を往来して、古くから行われた占術「亀甲占い」で神託を受けて、現世に伝えることができると考えられてきました。このことからも、基本は亀として考えてよいかと思います。そして四聖獣も唯一、動物の名前の代わりに「武」が充てられた玄武ですが、「武神」としての神性に由来し、後漢の蔡邕は「北方の玄武、甲殻類の長である」と述べていて、甲羅の硬さが鎧の強さとして置き換えられたように思えます。

姿

 意外にお守りなどにあしらわれているケースは少なく、上記のように亀に見える自然石が多いように思います。また、本殿や拝殿、お堂の装飾として彫刻された亀にはフサフサの尾のようなものがあしらわれますが、これは藻を表しているようで、藻が生えるほど長寿な亀だと言うことを示しているそうです。

観られる主な神社仏閣

明治神宮:亀石。本殿北側、庭園にあり

駒込天祖神社:亀石