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概要
神社・仏閣の社殿やお堂に象にしては少し鼻の短い動物が見られますが、これが獏(ばく)です。実際のマレーバクや南米バクとは似てると言えば似ていますが、何となく違いますよね。
実は、獏は先に想像上の動物として麒麟や龍と同じく聖獣として古くから中国大陸で考えられた動物でした。そしてマレーバク、南米バクは、この動物に似ていることから「バク」と名付けられたそうです。
縁起、ご利益
夢を食べるという言い伝えから、悪夢を食べてくれると言うご利益の他、国家や世情の安寧のご利益が信じられているようです。
姿
獏の容姿は歴史とともに変化してきたようで、周代に編纂されたと言われる『爾雅』の釈獣には「白豹」であるとしており、また後漢の『説文解字』では「熊に似て黄黒色、蜀中(四川省)に住む」とパンダを指したような記述が見られます。そして中国大陸に近いマレーバクも白黒模様であることから、後に、伝説のバクと混同されたようです。そしてこの頃には夢ではなく、金属を食べるという伝説が語られるようになりました。
現在見られる彫刻や絵画での爆破白居易の「貘屏賛」序にある鼻はゾウ、目はサイ、尾はウシ、脚はトラという記述に基づいているようです。
観られる主な神社仏閣
金王八幡宮:拝殿
その他、各神社仏閣の建造物で探してみてください