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概要

 今は、食肉や乳製品など「食」とのつながりが強い牛ですが、かつては牛車や農耕など運輸や農作業など多方面で活躍していた家畜です。
 神仏習合の中で牛頭天王として素戔嗚尊の垂迹とされ、また天神社での撫牛として天神様の神使としての役割も担っています。
 十二支の二番目に置かれ、虚空蔵菩薩が守本尊となります。また大威徳明王の像容では、牛にまたがった姿が一般的です。

縁起、ご利益

 天神社などの神社に「撫牛」として像が置かれている場合、自分の悪い部分にあたる箇所を撫でると治るとか、あるいは撫でることで学芸が伸びる、願い事が叶うなどのご利益が知られています。
 大威徳明王虚空蔵菩薩牛頭天王(素戔嗚尊)は、リンク先を参照してください。

姿

 一般的にはリアルな姿で作られる事が多いのですが、天神社の撫で牛では臥牛と言って伏せた形で作られています。但し、撫でられすぎて、牛と判別がつかないくらいに磨り減ったものもしばしば見受けられます。
 牛頭天王は身長7尺5寸、3尺の牛の頭、3尺の赤い角という言い伝えに従った像容で作られることが多いようです。

観られる主な神社仏閣

亀戸天神社:撫牛

谷保天満宮:撫牛

湯島天満宮:撫牛