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赤城姫命
アカギヒメノミコト
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神様について
「女性の神様」と言われる赤城姫命。
高野辺大将 家成。都を追われ一家で上毛野国にやってきたと言います。赤城姫は、この家成の娘として生まれました。一家は幸せに暮らし、そして姫君もたいへん美しくお育ちになったそうです。しかし、一家は突然の不幸に襲われます。母君が病に倒れ亡くなってしまったのです。
家成は、後妻として側室の柱御前を娶ります。そして新しい母にも家成の間に二人の姫が生まれたそうです。この二人の姫の容姿は性格は赤城姫をはじめとした先妻の娘たちとは比べようもなかったそうです。この事が柱御前が赤城姫たちに憎悪を募らせるきっかけとなりました。
ある日、柱御前は弟である更科次郎兼光を呼び出します。この男、命知らずの荒くれ者としてしられていた人物で、実の弟とは言え柱御前には便利な存在に見えたのかも知れません。
「楊貴妃や李夫人のように美しい先妻の姫君たちを、お前に嫁がせようとしたのです。しかし田舎者の卑しい男と嫌って言うことを聞きません。私どころか私の最愛の弟を馬鹿にされるとは、悔しくてならないのです。なんとかこの恨みをはらさねば収まりません」と、兼光の怒りに火を付け、自分の憎悪を晴らすため姫の命を奪うことにしたのです。
そんなある日、家成は「罪を許し、上毛野国の国司に任ずる」という都からの報せを受け取ります。これに応えるため家成は沢山の従者を連れ都に向かい家を留守にしてしまいました。そして兼光は「巻狩をする」と触れを出し、大勢の人を集めます。実はこれが姫たちを殺害するための偽装だったとは柱御前以外の誰も知りません。人を集めた兼光は手始めに姫の姉妹を手に掛けます。この知らせは赤城姫の耳にも届き、赤城山に逃げ込んだと言います。しかし、深い森に囲まれた山の中で道を見失ってしまったのです。
大滝という場所まで来ると、その上「横枕の藤井」に一人の美しい女性が、谷側からやってきます。「驚くことはありません。あなた方に会いに参りました。」と、懐より菓子を取り出して姫と姫とともに逃げてきた大室の女房とに与えました。これで一息はつけたものの、数日を過ごす中で大室の女房は亡くなり、姫一人が取り残されてしまいました。墓も掘れず、大室の女房の屍を目の前にした姫は絶望して屍に「どうか私もお連れください。」と泣くことしかできずにいます。
すると今度は赤城の沼から龍神が現れます。龍神の姿は美しい女性でした。
そして「この世は、命はかなく夢・幻のようなもの。命を長らえ素晴らしい場所、竜宮城へご案内しましょう」と姫君をお連れになったそうです。
竜宮城へ着いた姫君は、そこで暮らし、そして龍神の跡を継いで赤城大明神となったのだそうです。
赤城大明神は、今、赤城姫命と呼ばれ、竜宮城のあった赤城沼の近くに建つ赤城神社にお祭りされています。
御祭神となった赤城姫命は、女性の願い事は必ず叶えられ、また子宝をお願いすると美人の娘が授かるものと言われています。
私見ですが
「この山の神は女性だから、女人禁制になっている」と言う話がありますね。
赤城姫命は正に山の女神。ですが、その御利益は女性を重要視しているところがユニークです。先程の話の続きには「醜女なのでオコゼの干物を供物とする」など、女人禁制の山の神の容姿に問題ありとしているところから考えると、赤城姫命が如何に美しく、女性としての理想的な姿を写した神様なのかを想像できると思うのです。
また、女性のお願いには特にご利益があるとされています。都内にもご分祀されている神社がありますので参拝してみては?
ご利益
金運 |
商売繁盛 |
勝負・出世 |
交通安全 |
航海安全 |
旅行安全 |
殖産興業 |
工業 |
農業 | 良縁祈願 |
漁業 | 厄除け | 安産祈願 | 子孫繁栄 |
子育て守護 |
夫婦和合 | 家内安全 |
縁切り |
国家安泰 |
健康 |
長寿 |
学問成就 | 開運招福 |
武運長久 |
火難消除 |
芸能・芸術 |
試験合格 | 方位除け |
神使
【祀られている主な神社】
群馬県前橋市 赤城神社
東京都新宿区 赤城神社