淤母陀琉神

神様の概要

 古事記、日本書紀に登場する兄・妹神です。兄は「おもだるのみこと」、妹は「あやかしきねのみこと」と言い、古事記では「淤母陀琉神」「阿夜訶志古泥神」、日本書紀では「面足尊」、「綾惶根尊」と書き表します。
 この神様は、神世七代の第6代で、淤母陀琉神の「おもだる」は「完成した」を意味し、阿夜訶志古泥神の「アヤカシコネ」は完成を「あやにかしこし」と美称したものだと言われています。このため、人の身体の完全性を神として崇めていることになります。
 神仏習合が進むと、神世七代の六代目ということから、欲界の六欲天の最高位「第六天魔王」の垂迹とされます。この事から、特に修験道での崇拝が多かったようです。しかし、明治の神仏分離が始まると、第六天魔王を祀る寺の多くが神社に変わり第六天神社や胡録神社、面足神社と社号が改められました。
 さて、話が逸れるかもしれませんが、この第六天神社の鎮座地が地方として偏っているという話があります。実際、幾つかのサイトでも、その理由が述べられていますが
・東日本、特に関東の旧武蔵国を中心に旧相模国、旧伊豆国などに存在する
・その一方、西日本では皆無
・武田家が織田に敗れ、武田領の民衆が織田家に迎合し第六天魔王を祀るようになった
・秀吉が小田原征伐をすると北条家や武田家の旧家臣が落ち延びる中で第六天を祀るようになった
・織田信長が篤く信奉していた第六天の神威を豊臣秀吉が恐れ、拠点の西日本から第六天神社を廃社した
このようにして、一種、権力が遷ろう中で、残る土地もあれば、壊滅的に無くなっていっった土地もあると言うことかと思われます。

【別名、別記法】面足尊、面足彦、面垂見尊

【祀られている主な神社】
各地の 第六天神社
東京都渋谷区 穏田神社

【神使】

神様メモ

ご神徳

関係する神様

阿夜訶志古泥神(妹神)