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受持神

ウケモチノカミ

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御由緒

時にはお稲荷様として祀られる事もある受持神ですが、日本書紀に表された内容は悲劇的、かつ「保食命」とも書かれる理由が良くわるものです。
ある日、天照大神が弟の月夜見尊に葦原中国にいるという受持神と会ってくるように依頼します。その姉神の命令に従って受持神のところへ月夜見尊が会いに行くと、受持神は陸を向くと口から米飯を吐き出し、海を向くと口から魚を吐き出し、山を向くと口から獣を吐き出します。そして、これらで月夜見尊をもてなしたのです。
受持神としては精一杯のおもてなしだったのですが、月夜見尊は「口から吐き出したものを食べさせるとは」と怒り心頭!遂には受持神を斬ってしまったのです。
折角、弟神と遣わせたのに、その弟神が斬ってしまったのですから天照大神も起こってしまいます。そして「お前とは会いたくない」と言い。それ以来、太陽は昼に月は夜とに別れて出るようになったというのです。
受持神の様態を心配した天照大神は天熊人と言う命を遣します。しかしというか…やはり、既に保食神は死んでいたのです。ところが、屍体の頭から牛馬、額からは粟、眉からは蚕、目から稗、腹から稲、陰部から麦と大豆と小豆が生まれていたのです。天熊人は、これらを全て天照大神の元へと持ち帰ります。すると天照大神は喜び、「民が生きてゆくために必要な食物」だと、これらを種として田畑を耕します。そして、この田畑からは秋になると豊かに実ったのでした。死を以て、人の豊かな食料をもたらしたのですから、とてもありがたい神様ですね。そして、種が結実した「秋」は『日本書紀』に書き記された最初の季節になっています。

別名、別記法

保食神、宇気母智之神

ご神徳

金運商売繁盛勝負・出世交通安全航海安全
旅行安全殖産興業工業農業良縁祈願
漁業厄除け安産祈願子孫繁栄子育て守護
夫婦和合家内安全縁切り国家安泰健康
長寿学問成就開運招福武運長久火難消除
芸能・芸術試験合格方位除け

祀られている主な神社

香川県 門川神社

東京都北区 王子稲荷神社

神使

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