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准胝観音

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梵名

チュンディー、あるいはチュンダー

真言

・オン シャレイ シュレイ ジュンテイ ソワカ

概要

准胝観世音菩薩。別に准胝観音や准胝仏母、七倶胝仏母とも呼ばれ、真言宗では観世音菩薩の変化身として、また天台宗では仏母とされています。ここらへんの解釈の違いは少し興味深いところです。また仏母とされることから、女性としての尊格とされます。

由緒

その起源は諸説あるようですが、ヒンドゥー教から取り入れられた女神と言う見方が一般的です。中国大陸では密教の中で、日本では密教の他、禅宗でも大切にされており、特に真言宗では、空海が高野山の開基の際、僧房の次に建立したのが准胝観音をお祀りする准胝堂でした。そして、弟子となる僧侶が得度する際の本尊としたそうです。
六観音の一尊とされますが、これは真言宗醍醐派の開祖である聖宝尊師が真言宗の習わしとなっている得度式での御本尊とするため、醍醐寺に准胝観音を勧請し、聖宝の孫弟子となる仁海が六観音に准胝観音を加えた事によるようです。

私見ですが

あまりお見かけをする事のない観音様ですが、腕の多さから、千手観音と同様にご利益、功徳の幅が広く、また女性神が起源となることから子授けや安産など女性に優しい観音様と言った印象です。

お姿

経典や儀軌によって二臂、四臂、六臂、十八臂、五十四臂、八十四臂と腕の数が変わりますが、日本では一般に一面三目十八臂での作例が多いようです。腕の数が多いため、千手観音と混同される事もあるようですが、准胝観音の場合、正面の左右の二手が「説法印」を結び、千手観音の場合は合掌している事が判りやすい違いです。

守本尊

なし

ご利益など

修道者守護、無病息災、除災、延命長寿、安産、子授、諸願成就

お祭りしているお寺の例

道住寺 港区(境内観音堂内に祀られています)
寿福寺 葛飾区(ご本尊)