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如意輪観世音菩薩

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梵名

チンターマニチャクラ

真言

・オン バラダハンドメイ ウン
・オン ハドマ シンダマニ ジバラ ウン

概要

六観音の一尊である如意輪観音。別名に「救世菩薩」と呼ばれることもあります。六観音としては天上界をお守りされる存在です。そう書くと人間界に住む私達には関係が無さそうですが、六道の衆生の苦を取り去り、世間・出世間の利益を与えてくださる観世音菩薩様です。
お名前である「如意輪」ですが、2つの言葉が含まれています。一つは「如意」これは如意宝珠、もう一つは法輪です。如意宝珠は全ての願いを叶える法具であり、法輪は古代インドの武器(チャクラム)で、仏教ではこれを転じて煩悩を打ち砕き、迷いを解くものとされています。

由緒

日本には「如意輪陀羅尼神呪経」を通じて奈良時代に伝えられました。弘法大師や伝教大師により密教が盛んになった平安時代には息災法の本尊として信仰されるようになり、広くお祀りされるようになったようです。

私見ですが

つい最近まで、お名前だけ知ってたレベルで…。あるお寺で観音堂にお参りしようと思ったら「如意輪観音」の幟がはためいて、「あー、ついにお会いできるんだ!」と喜んだりしている次第です。千手観音のように多譬の観音菩薩は珍しくないのかも知れませんが、立像が一般的な中で、輪王座や半跏踏み下げ座で頬に指を当てている姿を見ると、思わず弥勒菩薩を先に連想してしまいそうです。
六臂で人々をお救いくださる有り難い仏様ですから、「あー、観音様ね」といつも見ている中に、この変化身の観音菩薩がいるかもしれません。見慣れた風景にこそ、実は、珍なるお姿が隠れているかもしれませんね。

お姿

大抵の観世音菩薩は立ち姿がお馴染みだと思うのですが、如意輪観音は一般的に輪王座という右足を立膝にして、左足の裏に右足をのせ、そこに肘をかけ、指先を頬に当て、足裏は両方を合わせる姿勢で作られ、人々をどのように救おうかと思索する姿として描かれます。また、二譬で作られることは少なく、多い場合には十二譬の作例も見られるようですが、六臂で作られることが多いようです。これにより、六界全てに救いの手を差し伸べられるとしています。
また、先程書いたように、六臂のうち、如意宝珠と法輪が持たれています。
座り方は、先程、輪王座と書きましたが尊像により、弥勒菩薩のように半跏踏み下げ座として台座に座り右足を下ろし右足の甲を左足の腿にのせる座法も見られます。

守本尊

ご利益など

ご本尊としているお寺の例

三宝寺 練馬区(本尊ではなく境内 観音堂に安置)

西東京市 如意輪寺