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勢至菩薩
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梵名
マハースターマプラープタ
真言
・オン・サン・ザン・ザンサク・ソワカ
概要
得大勢至菩薩、大勢至菩薩、大精進菩薩、得大勢菩薩とも呼ばれる勢至菩薩。火途・血途・刀途の三途、そして迷いと戦いの世界の苦しみから知恵を持って救い、その亡者を仏道に引き入れ、正しい行いをさせると言われる菩薩様です。
単独で本尊とされるケースは少なく、阿弥陀三尊で右脇侍として、左脇侍の観世音菩薩と共に阿弥陀如来と共にお祀りされることが一般です。
私見ですが
同じ菩薩でも地蔵菩薩や観世音菩薩と違い、馴染みが薄い仏様かもしれません。しかし、午年生まれの私には守本尊ですから、とても大切な仏様です。とは言え、勢至菩薩を本尊としているお寺はとても少ないのが事実です。
私の調べた中では、本尊を勢至菩薩としている寺院は江東区の勢至院だけ。同じ名前のお寺が港区にもあるのですが、実際に行ってみるとお寺として運営されているかどうかも…。という状況ですので、都内では1か所しかないかもしれません。但し、大きなお寺、例えば目黒不動などでは勢至堂でお祀りされていたりもします。先に書いた江東区の勢至院も元は霊巌寺の勢至堂が独立したものですし…。ほかは阿弥陀三尊の一尊として密やかに安置されているので、目立たない存在になっているのかもしれませんね。
午年生まれの皆さんは、大切に敬ってくださいね!
由緒
得大勢至菩薩や得大勢菩薩の得大は、「得大な智慧」を意味していて、勢至は「勢いをもって真っすぐな路を示し、極楽浄土へ至らしめる」と菩薩の徳目を表していると言われます。
浄土宗では、中世から開祖 法然を勢至菩薩の化身とする考えがありました。それは、まず幼名を勢至丸であり、「智慧第一の法然坊」といわるように、生前からの智慧の化身とみられていたのです。没後には、弟子の親鸞が「大勢至菩薩和讃」を詠んだ中で、その終わりに「大勢至菩薩は源空上人(法然)の御本地である」ともしています。親鸞の妻である恵信尼の逸話として「光ばかりの御仏」の現れた霊夢を見たところ「それは勢至菩薩、法然だ」という声を聞いたと「恵信尼消息」で書かれてもいます。
お姿
水瓶を付けていることが多いのですが、来迎形式の阿弥陀三尊では、合掌する姿で表されます。
守本尊
午年
ご利益など
智慧明瞭、家内安全、除災招福、午年に生まれた人々の開運、厄除け、祈願成就を助ける
ご本尊としているお寺の例
勢至院 江東区
二十三夜寺 埼玉県秩父郡皆野町