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愛染明王とは
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梵名
ラーガ・ラージャあるいは、マハー・ラーガ
真言
・オン・マカラギャ・バザロウシュニシャ・バザラサトバ・ジャクウン・バンコク
概要
人間には108個の煩悩があると言われ、仏教では煩悩を捨て去ることが悟りを開く方法だと言われます。そして愛欲も、その煩悩の一つに数えられています。ところが、密教には「煩悩即菩提」と「煩悩があるから、人々から悟りを求める心が生まれる」という考えがあります。そして、愛欲・煩悩を悟りへの導入とし、様々な悩みを救ってくれる存在が愛染明王です。
また、人を身分や職業の貴賤で差別せず、平等に扱ってくれる仏様なので、江戸時代には芸姑や女郎などからの信仰も集めたようです。
実際、人を好きになったり、何かを成し遂げたいと言う希望も見方によっては単なる煩悩です。が、仏教では自分だけが満足する為の欲を「少欲」、他人も喜ばせたりする欲を「大欲」と言って区別します。そして他人の事を考えて希望を持つことは、自分が生きるための活力にもなる訳ですから「煩悩」で切り捨ててしまっては私のような俗人には無味乾燥な生活にしか思えません。自分の希望が他人のためにもなるように昇華させ、愛染明王にお祈りすれば、聞き届けてもらえそうな気がしてきますね。
由緒
日本では、不動明王と愛染明王の両尊を祀る形式が多く見られますが、これが文観の「三尊合行秘次第」(1338年頃成立)から始まったとされています。
ただ、文観自身がこの書を書写したものとするなどから、空海の直弟子である実恵や、醍醐寺の開祖理源大師聖宝の口伝に遡るとする説もあります。
お姿
一面六臂、三つ目の忿怒相をしており、冠は獅子、弓矢を持ち、宝瓶の上に咲いた蓮の華の上に結跏趺坐で座っている姿が一般的とされます。
また、『瑜祇経』第五品に記される「衆星の光を射るが如し」を再現し、天に向かって弓を引く容姿が描かれた「天弓愛染明王像」が高野山金剛峯寺に伝えられ、また馬に乘る八臂像や、両頭など異形の容姿で描かれているものもあります。
守本尊
ご利益など
良縁、結婚成就、夫婦円満、無病息災、延命、戦勝、染物屋・水商売守護
ご本尊としているお寺の例
練馬区 練月山 愛染院 観音寺
滋賀県 勝軍山 舎那院