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八大龍王
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梵名
下記参照のこと
真言
・オン メイギャ シャニエイ ソワカ
概要
「八大竜王(八大龍王)」と言うと、一尊と考えられるかも知れませんが、八大の名の通り、八尊の総称です。持国天、増長天、広目天、多聞天が揃っての「四天王」と同じですね。
この八尊の龍王は「天龍八部衆」に属した八尊の龍の王様です。法華経に記載され、その役割は仏法を守護するものとされ、水中の主とされます。
そして仏教に帰依する際、八大竜王も他の幾千万億と言われる眷属の龍と一緒に釈迦の説法に聞き入ると、釈迦は「妙法蓮華経」の第二十五にある「観世音菩薩普門品」にある「観音菩薩の御働き」を話したのです。すると八大龍王達は「覚り」を超える「阿耨多羅三藐三菩提」と「無上正等正覚」を得ることになり、ここから護法の神となりました。
私見ですが
八大龍王に限らず、日本で龍はとても親しみのある存在です。ご本尊として祀られているところは限られますが、お堂など「いきなり」な感じで祀られているところを見つけることがあります。そんな時には是非、お参りしてみてください。
私にとっては「イマジナリーペット」としての龍がいるので、お参りできるところを暇を見つけては探しております(😁)。
由緒
ヒンドゥー教ではナーガとして半身は人、半身が蛇の姿をして雨を司る神様だそうです。法華経などから読み取られる八大龍王は、
- 難陀竜王:なんだ:歓喜:跋難陀と兄弟。娑伽羅と戦ったとされます。
- 跋難陀竜王:ばつなんだ:亜歓喜:難陀の弟で難陀と共にマガダ国を保護して飢饉を無くし、釈迦如来の降生時には雨をもたらしてその身を濯ぎ、また釈迦の説法には必ず参加、そして入滅された後は仏法の守護に力を注いでいます。
- 沙伽羅竜王:しゃらが:大海:清瀧権現の父。
- 和修吉竜王:わしゅきつ:宝有:日本では九頭龍王、九頭龍大神とも呼ばれます。
- 徳叉迦竜王:とくしゃか:多舌、視毒:ナーガ族で最も狡猾だとも言われ、怒りと共に凝視されれば命を奪われると言われる恐ろしい存在でした。身延鏡と金光明経で七面天女の父とされている。
- 阿那婆達多竜王:あなばだった:清涼:阿耨達(あのくだつ)とも呼ばれ、古代インドので神話ではヒマラヤの北の池「阿耨達池」に住み、この池が四方の大河の水源となり、閻浮提という人の住む大陸を潤すと言われていました。また、この池の周囲は800里と言われ、岸辺は金や銀など四宝で埋め尽くされていたと言います。
- 摩那斯竜王:まなし:大身、大力:帝釈天が住む喜見城を阿修羅が海水で攻めた滝、摩那斯はその身を踊らせ海水を押し戻したといいます。
- 優鉢羅竜王:うはつら:青蓮華龍王:青蓮華が生える池に住み、インドでは特に青睡蓮の花弁は美しい眼に喩えられます。この事から仏教では仏陀の眼は紺青色とされていています。
それぞれのキャラクターが一尊一尊独立した形で存在しています。仏教では天部に位置する神ですが、教派神道系の団体・神社などでも祭神としてお祀りしているところがあります。
お姿
この様に、八尊が独立して理解されている一方で、像の場合、難陀もしくは総合した一尊として安置されることが多いようです。その場合、姿は大陸風の男性の姿をし、長い尾と1あるいは3,9の龍を載せた冠をかぶっています。また右手は施無畏印を結び、左手に蓮上宝珠を持つことが多いようです。
守本尊
なし
お祀りしているお寺や神社の例
奈良県斑鳩町 法隆寺善女龍王像
東京都練馬区 東神社
ご利益など
健康、良縁成就、夫婦和合、一家和合、財宝、商売繁盛、除災招福、現世利益