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水天
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梵名
ヴァルナ(バルナ)
真言
・オン バロダヤ ソワカ
概要
水天は、その名の通り水の神様です。水は人に限らず生き物全てに必要なもので、そこから一切衆生に喜びを与え、その知恵によってご利益を与え、人々を潤し、結果、悟りを実らせるよう導く上に、人々が持つ煩悩を水の力で洗い清めて取り除いて、人間が本来的に持っている菩提心、つまり悟りを目覚めさせる力をお持ちだと言います。
特に密教で、水が持つ慈悲の徳から八方天、十二天の一尊とされ、護法天として西を守られています。
また雨乞いとして水天を供養する「水天法」という行があるそうです。
由緒
古代インドの神話「ヴェーダ」に現れる古くからの神さまでした。こうして色々な天部の神様を書いていると、仏教に帰依して善神となる以前には残酷さや血生臭さがあるものですが、水天様の場合、神と人、それぞれの世界を知る諸神の王とされて尊崇されていたそうです。また、天地それぞれを知るところから、司法の神様として同伴神のミュトラが昼を司っているのに対して、ヴァルナは夜を司る神とされていたそうです。
ヴァルナの居所ですが、元は天界だったのです。しかし海・湖・川を治めるための地上に降り、水界に住まわれ、水に関わる重要な存在「龍族」の王となりました。
仏教では早い段階で水天として取り入れられたようで、地・水・火・風神の四大天の一尊として人々を守る立場で様々な経典に登場しています。
日本でも奈良時代には西代寺本で描かれています。
お姿
一般に絵画として描かれるものが多く、右手に剣を持ち左手には配下の龍をコントロールすための龍索を持ち、立姿で描かれます。
守本尊
なし
ご本尊としているお寺の例
単独でお祀りされる例は少ないようです。
東京都 東大和市 慶性院内:石像
ご利益など
水難除け、雨乞い、