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目次
松島神社(おとりさま)
御由緒
まだ人形町周辺が東京湾の入り江の島だった元亨の頃からあると言われる古い神社です。人形町の細かい区画の中にあるビルの一階にあるため「神社なの?」と思う雰囲気からは、この歴史をパッと見で理解することはできませんが、なかなかの古社なのです。
大国主命が祀られていることから日本橋七福神の大黒様として位置づけられていて、また天照大神やお酉さま、お稲荷様など名だたる神様が多数祀られていますから、ご利益満載です。
松島と言う社号ですが、創建当時、この小島は鬱蒼とした松林だったそうです。柴社家のご先祖、柴田家の邸内社として建立された稲荷社だったのですが、天正13(1585)年、参拝を希望する人たちが多く、屋敷を解放して一般の町民たちの参拝が許されるようになりました。
この建立には言い伝えがあり、柴田家の三男 権太に「心信堅固にして祈願丹誠ある輩の守神となり、家運隆昌、疾病消除、五穀最成、海運豊漁、七福増進、子孫長久、百難救助すべし」と夢のお告げが有ったことから神社を作り、霊験あらたかとの評判を聞いた吉田兼見の参向も得て正一位稲成大明神の位記が授けられた稲荷神社となりました。
江戸時代になり、近隣の人口が増えるにつれ、正徳3(1713)年、新町が開かれると、この神社に因んで「松島町」と名づけられました。そして地方から住み着いた人たちが故郷を懐かしんで、各地に祀られていた神様を松島稲荷に合祀したことで、今のようにご祭神が14柱となったのです。(多分、都内最多の祭神の柱数ではないでしょうか)
明治7(1874)年には村社に列せられていたので、以前は相当に大きな神社だったと想像されます。しかし、関東大震災で全焼、貴重な史料も焼けてしまったのが残念です。
私見ですが
日本橋と名のつく町には沢山のお稲荷様が祀られています。とりわけ財運だと、日本橋小網町の小網神社が有名で、一時は噂になっていたのでしょうか、外国人が入り乱れているほど人気ですが、こちらは、比較的ひっそりとした、それでいて活力に溢れた気のする神社です。水天宮からもほど近いので、ついでのお参り、御朱印収集にも便利な神社です。たっぷりお願い事をしても、これだけの神様がいらっしゃれば、きっと役割分担して叶えてもらえそうな感じですね。
お気に入り度
★★★
雰囲気
★★★
アクセス(駅近、駐車場など)
★★★★
神社概要
【御祭神】 稲荷大神、伊邪那岐大神、日前大神(天照大神)、北野大神(菅原道真公)、手置帆負神、彦狭知神、淡島大神、八幡大神、猿田彦神、琴平大神、天日鷲神(大鳥大神)、大宮能売神(おかめさま)、大国主神
【社殿】
【鎮座地】 東京都中央区日本橋人形町2-15-2
【アクセス】 東京メトロ 人形町駅から徒歩5分
東京メトロ 水天宮前駅から徒歩2分
都営浅草線 人形町駅から徒歩7分
都営新宿線 浜町駅から徒歩10分
【創建】 元享(1321)以前
【社格】
【境内社】銀杏稲荷神社
【例祭】 5月15日、11月酉の日
【氏子】
【ご朱印】 あり
※ 日本橋七福神の御朱印も受領可
【ご朱印帳】 なし
【HP】 東京都神社庁
【SNS】 なし
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