高尾稲荷神社

由緒

 吉原の花魁、高尾太夫を高尾大明神として祀る高尾稲荷神社。稲荷神社と言いながら、実在した人物を祀っているのは、かなりレアでは無いでしょうか。
 さて、高尾太夫と言えば落語ファンには「紺屋高尾」で有名ですね。吉原の花魁と言えば、引退(身請け)先は、侍なら大名か旗本、あるいは豪商というのが相場です。が、この噺、花魁道中で一目惚れした普通の町人が、爪に火をともすようにして貯めた10両でお座敷に呼ぶ。そして、熱い思いを受け止めた太夫が、年季明けとともに紺屋に嫁入りすると言うものです。
 この高尾太夫、実は五代目なのです。そう、太夫ともなると名跡になっているんですね。で、てっきり、このお稲荷様も紺屋高尾に所縁かと思ったら、違いました。
 境内の由緒書にもある「高尾の吊るし切り」とも言われる、惨殺伝説のある二代目「万治高尾」をお祀りしています。この高尾の吊るし切り、仙台藩主伊達綱宗候が身請けをするものの、既に心に決めたひとがいて、伊達候の思う通りになりません。思い余ったのか、あるいはプライドか隅田川で楼船の上に吊るされ、斬殺されたというのです。遺体は、そのまま川に流されますが、流れ着いた先にいた僧侶に引き上げられ、弔われたという事です。
 生前の高尾の思いからでしょうか、その御霊を祀ろうとして建立された神社が高尾稲荷神社だと言います。

 が、この話自体は、どうやら実話とは言えないようです。が、この伊達の殿様となると…伊達騒動の原因を作った方のようですね。その放蕩ぶりが、当時の人気太夫に結び付けられて生まれた逸話なのかもしれません。

神社概要

【御祭神】 高尾大明神

【社殿】

【鎮座地】 東京都中央区日本橋箱崎町10-7

【アクセス】東京メトロ 半蔵門線 水天宮前駅から徒歩11分
      東京メトロ 茅場町駅から徒歩10分

【創建】

【社格】

【境内社】

【例祭】 

【氏子】

【ご朱印】

※特記なし

【ご朱印帳】 なし

【HP】なし

【SNS】 なし

地図

神社お得意のご利益

ひと足伸ばして

ギャラリー

参拝記

 永代橋で隅田川を渡り、豊海橋で日本橋川を渡った先にある高尾稲荷神社ですが、タワーマンションと下町のちょうど端境に鎮座しています。万治高尾のことを全く知らずに参拝してしまいましたが、調べてみると逸話が多いと書かれているものもありながら、出てくる逸話は吊るし切りばかり…。中々、町人の歴史は調べがたいものだと痛感しています。が、神社が建てられるという事は、紺屋高尾以上に江戸の人たちに愛されていた証拠かもしれませんね。