
品川 高山稲荷神社
品川駅前の小さなお稲荷様
御由緒
第一京浜を挟んで品川駅と対面するように鎮座する高山稲荷神社。その歴史は500年以上と思われますが、正確な年を刻んだ文献等は見つかりません。
境内は広くないのですが、建立当時は京都伏見稲荷大社から正一位福聚稲荷大明神の御分霊をお祀りし、まだ埋め立ても進んでいなかった当時の高輪の丘の上に二百数十段の石段を登ったところに境内を構えていたそうです。このように山の上に鎮座していたところから「高山」と言う社号が由来しているようです。
明治の初期、毛利公爵がここに邸宅を建築することから、公爵家が広大な敷地を寄進された事から現在地へと遷座しています。この当時、境内から見る広々とした東京湾や浜辺の眺望が余程素晴らしいものだったようで、毛利家の文献でも明治天皇が京都から江戸へとお遷りになった際、ここで御休息・御野立をなされたと記録されています。
しかし、大正12(1913)年におきた関東大震災からの復興事業により国道が拡張され、約15㎡の境内地が失われ、現在の境内地から北側に約32㍍先の石畳道路に面していた参道が、現在の位置へと変更されることとなりました。現在見られる社殿は、昭和初期に構成された奉賛会により昭和6(1931)年9月に落成したものです。
境内に入ってすぐの立派な狛犬には、慶応元年九月吉日と刻まれており、江戸期の狛犬としては大きなものと思います。
私見ですが
恐らく何度も鳥居の前を行き来しているはずですが、全く気づかずに素通りしていた不敬をお許しください。と、2022年3月の初参拝でお詫びした神社です。いや、正直、目立ちません。たまたまバス停を探すために開いたGoogle Mapで表示されたので見つかったと言う偶然。Google Mapも時には役に立ちます(いや、無かったらもっと大変な事になっているはずですけどね)。
境内は小さいながらも清潔感に溢れていて、幕末に作られた狛犬に見守られながらの聖域といった風情があります。ただ、この付近の神社では共通項ですが、階段が急なので足元には十分注意して参拝しましょう。品川駅(高輪口)からは至近ですから、機会があれば参拝してみると良いのでは。
お気に入り度
★★★
雰囲気
★★
アクセス(駅近、駐車場など)
★★★★
神社概要
【御祭神】 正一位福聚稲荷大明神
【社殿】
【鎮座地】 東京都港区高輪4-10-23
【アクセス】 JR山手線、京浜東北線、東海道線、京浜急行 品川駅から徒歩2分
【創建】
【社格】
【境内社】
【例祭】
【氏子地区】
【ご朱印】 あり
※ 特記なし
【ご朱印帳】
【HP】
【SNS】 なし