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微妙庵
御由緒
微妙庵。「びみょ〜」ではなく「みみょう」とお呼びする池上本門寺の境外にある毘沙門堂です。
毘沙門堂ですから、こちらには毘沙門天がお祀りされていますが、この別名が「海中出現の毘沙門様」です。といのも、その昔、品川の海から出現したと言い伝えられているからなのです。
安永2(1773)年9月、江戸に向かう途中、舟で品川の海を渡っていた当時15歳の小原甚助は、船から光輝く仏像が海中にあるのを見つけ、それを拾い上げます。しかし、それほど大切さを感じなかったのでしょう、そのまま数日、家主の物置に入れっぱなしにしてしまいます。すると家主の木原市之助が突然、高い熱を出して倒れてしまいました。幾ら手を尽くして薬を求めて飲ませても、全く効きません。ついには占い師に手立てを尋ねるまでに追い詰められてしまいました。占い師は「汝の家にその因あり」つまり、自分の家に原因があると言うのです。その言葉から、使用人が集められ、障りになりそうなことが無かったかを聞き取られました。その中のひとりに、甚助がいました。甚助は海中で光輝いていた仏像を拾い上げたことを話します。はたと納得したのでしょう、早速、仏像を物置から取り出し、床の間に安置した上で法華経を読誦しました。すると市之助の熱は下がったのです。これ以来、感謝の唱題を数日続けると神夢を見るようになりました。
「吾れ、数年、荒波にもまれ、鉾と宝塔を失えり」
一之助は直ぐに仏師に依頼し、仏像が失ったという鉾と宝塔を作ります。そして、ここで初めて北方の守護神であり、悪鬼を除く毘沙門天と気づいたのです。一之助は「これは有難き法華経の大山(注:池上本門寺)麓に生まるる法徳なり」と考え、池上本門寺 第三十世の日利上人に開眼をお願いし微妙庵で格護することになりました。
昭和20年4月24日、深夜、空襲が襲い、諸堂は焼失してしまいましたが、毘沙門天は難を逃れたそうです。
お気に入り度
★★★
雰囲気
★★
アクセス(駅近、駐車場など)
★★★
寺院概要
【山号/院号】 -/-
【宗派、御本尊】日蓮宗/-
【所在地】 東京都大田区池上3-38-23
【アクセス】 東急池上線 池上駅から徒歩6分
東急池上線 千鳥駅から徒歩9分
【開山】
【ご朱印】 あり
※ 特記なし
【ご朱印帳】
【HP】
【SNS】 なし
地図
寺院お得意の御利益
商売繁盛、家内安全、当病平癒、学業成就、万事必勝