目次
三宿神社
御祭神は、御本尊?
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御由緒
この神社の周りを歩いていると「多聞寺」という表記が見つかると思います。この神社、昔、ここにあった多聞寺の境内の一部なのです。さらに言えば、多聞寺は多聞寺城の中核だったとも言われていて、多聞寺は、文明(1469-1486)年間に建てられた「多聞寺城」の中核部だったそうです。ここ三宿も同時期に拓かれたと言われています。
多聞寺は明治維新の神仏分離の中で廃寺となり、神社は一村一社としてその境内に残されました。その際、多聞寺の御本尊だった毘沙門天が毘沙門堂と共に神社として遺されたようです。
ちなみに「三宿」という地名ですが、近くにある三軒茶屋はそこにあった三軒のお茶屋さんが由来ですが、三宿の「三」は、ここが元々北宿・本宿・南宿の3つの字に分かれていた事によります。そして神社付近は北宿に位置しています。
さて、ここでこの神社の特徴に話を移しましょう。御祭神は宇迦之御魂神と毘沙門天(大物主神)となっています。宇迦之御魂神は多聞寺内に稲荷社があった影響と言われ、毘沙門天は多聞寺から引き継がれたものです。ただ毘沙門天と言えば…仏教です。神道を振興しようという明治政府には、余り嬉しいものではなく登記の際にはそのまま受理されず「大物主神」として最新性を行ったと言われています。ただ戦後になってからは政府主導の神仏分離の政策が消滅し、現在は大物主神を比定したような形で毘沙門天が併記されているようです。
私見ですが
神社の上にある緑地を考えると多聞寺の大きさが想像できます。明治維新が日本の宗教に与えた影響の大きさも同時に想像できますね。
三宿と言うと、ちょっと洒落た街並みが想像されますが、神社の付近は飲食店や商店も途切れた住宅地に入った所になります。その分、電車やバスのアクセスは良くないのですが、神社の境内は更に落ち着いた雰囲気で、設えとしては仏教的な要素…と言うかお堂スタイルですが、聖域として気持ちに優しい神社です。
また、神社の更に上、本殿裏にある緑地にはビオトープなどがあり、真夏の日差しに疲れたときなどは、少しひんやりした空気が心地よく、神社と合わせて心の休憩所として最高なのではないでしょうか。
お気に入り度
★★★
雰囲気
★★★
アクセス(駅近、駐車場など)
★★
神社概要
【社殿】 近隣軍需工場の神社を移築
【鎮座地】 東京都世田谷区三宿2-17−6
【アクセス】 東急バス 三宿
東急田園都市線 池尻大橋
【創建】 不詳
【社格】 旧無格社
【境内社】 稲荷神社
【例祭】 9月22、23日
【氏子】 三宿1-2丁目
【ご朱印】 なし
※ 特記なし
【ご朱印帳】 なし
【HP】 なし
【SNS】 なし
地図
神社お得意のご利益
不明
ひと足伸ばして
三宿。と言えば、洒落たカフェなどのイメージが強い場所ですが、神社は北端に鎮座する形になっています。それでも自然志向のパンで有名な「ラ・テール」など、美味しいお店までは5分ぐらいで行けちゃいます。
そして、濃い緑が好きなら、三宿の森緑地がちょっとお薦めですね。それほど大きな公園ではありませんが、ビオトープや広場など、のんびりと神社を見下ろしながら落ち着ける場所です。