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世田谷山観音寺(世田谷観音)

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御由緒

 昭和26(1951)年、事業家だった太田睦賢和尚が私財を投じて建立した新しいお寺です。ご本尊は聖観世観菩薩で、他に不動明王や阿弥陀如来、仁王尊を祀るお堂があります。国のために若き命を捧げた特攻隊員4615柱の英霊の安息所として特攻観音堂も建てられています。
 ご本尊の聖観世音菩薩像は三重県桑名市(旧長島村)の寺から取り寄せたもの、六角堂(不動堂)には国の重要文化財となっている鎌倉時代の慶派仏師で運慶の孫、康円作の不動明王と八大童子像が祀られていて、普段は秘仏とされていますが、毎月28日の法要では御開帳が行われています。
 電車のみでは少し遠いのですが、世田谷観音のバス停から徒歩0分ですから、三軒茶屋などからのバス利用が便利です。

私見ですが

 檀家の無い「祈願寺」であることもこのお寺の特徴です。気持ちが疲れているときなど、私はのんびりと散策させて頂いています。境内のお堂や仏様たちは、多くが歴史のある重要な文化財で、初めて訪れた人には、このお寺が戦後に建てられたものだとは判らないでしょうね。
 法要のときはもちろん、お坊さんたちは普段から気さくな方々なので、気持ちに迷いがあったり、あるいは仏像についての質問があれば、お話することをオススメします!

お気に入り度
 ★★★★
雰囲気
 ★★★★★
アクセス(駅近、駐車場など)
 ★★

私見ですが

 世田谷山観音寺は、戦後建立された新しいお寺です。しかし、伽藍を形成するお堂や仏像には文化財としても貴重なものが多く、新しいお寺という印象は全くありません。
 そして、現代では珍しい祈願寺、つまりお墓のないお寺です。そのせいでしょうか、山門をくぐる時に神社の境内に入るのと同じ、聖域に踏み込んだけれど、誰かよその家にお邪魔する感じが全くしないお寺です。
 羅漢像やご本尊など(2021.9現在は入堂不可ですが)、間近に拝見することもできますが、境内の奥にある特攻観音や吉田茂元首相が揮毫した石碑など、国のために命を落とした御霊を祀る一角があります。是非、そちらにも足を向けて参拝していただければと思いますし、お寺の皆様が非常に快く説明などをしてくださるので、気楽に(と言って良いのか?)不明点などをお尋ねすると良いかと思います。私の大好きなお寺です!

寺院概要

【山号】 世田谷山

【宗派、御本尊】天台宗系単立/観世音菩薩

【所在地】 東京都世田谷区下馬4-9-4

【電話】03-3410-8811

【アクセス】 東急田園都市線 三軒茶屋駅から徒歩14分
       東急バス 目黒駅⇔三軒茶屋駅「世田谷観音」から徒歩すぐ

【開山】 昭和26年(1951)

【ご朱印】 あり

※  特記なし

【ご朱印帳】 なし

【HP】 オリジナル

【SNS】 なし

地図

寺院お得意の御利益

ひと足伸ばして

比較的広い境内ですが、お寺につきもののお墓がありません。祈願寺として創建されたお寺のため、一般的な檀家さんはいらっしゃいません。

その代り、境内には沢山の仏像やお堂で満ち溢れた感じがします。そう、創建が昭和に入ってからなので新しいお寺なのです。このスペックだけを見れば、建っているお堂や安置された仏像も新しいものかと言えば、そんなことが無いんです。逆に創建年を知らずに参拝すれば、古刹かと思う様相。不思議な不思議なお寺です。

阿弥陀堂は京都二条城からの移築ですし、不動堂内の不動明王ならびに八大童子の像は運慶の弟子康円の作品で旧国宝、現在は国の重要文化財という、とんでもないものがアチコチにあるんです。

おそらくは執事職の和尚様に御朱印をいただきましたが、快活で楽しいお話を伺いながら、筆を振るわれている様子がとても印象的。

お寺で御朱印をいただくことは多くは無いのですが、敷居の高さを感じないお寺は希少な気がしますね。

土地の氏神様の駒繋神社までは徒歩で数分。ぜひ、合わせて参拝してみてください。

参拝記

2021年12月28日:拙ブログ