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香林院
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ダンディなご住職が高橋由一のお墓をお守りするお寺です
御由緒
まず、このお寺を取り上げている理由から申し上げると、このお寺には高橋由一と言う洋画家が眠っているからです。高橋由一は幕末に狩野派の絵師として修行をした後、明治維新後、洋画家に転じています。これは黒田清輝よりも早く、二本で最初の西洋画家と言われています。そして、この高橋由一が日本画家として最後のそして最大の作品を残したのが廣尾稲荷神社拝殿の天井画、龍画です。
後に花魁や豆腐、鮭など洋画の傑作を遺した画伯ですが、躍動的な龍の姿、そしてその眼力に心を射抜かれて、一発でファンになってしまいました。
そんな由一の墓があると伺って参拝したのが香林院さんです。広尾駅の商店街の突き当りに「祥雲寺」と書かれた立派な山門がありますが、その山門をくぐって実際の祥雲寺に行き着く直前、右手にある小ぶりなお寺が香林院となります。
香林院は、松平真次を開基とし、大給松平氏の菩提寺として寛文5(1665)年に現在地の近隣となる麻布小山に創建されました。しかし、寛文8(1668)年の大火で現在地へと移転することになります。
大給松平氏は明治維新後、大給へと姓を変え新政府の要職につくなどしています。
お寺には明治から昭和初期に活躍した仰木魯堂が茶室を設えており、徐々に失われていく魯堂の貴重な遺作となっています。
また高橋由一のお墓は、山門をくぐって左手の境内通路沿いに「喝」の一文字を刻まれて、まるで画伯が座っているような雰囲気で佇んでいます。
私見ですが
実はこちらに由一のお墓があると判らず、祥雲寺さんで伺って、こちらをご案内いただきました(祥雲寺の奥様、すみませんでした)。お寺に入ると、禅宗らしいと言うと語弊があるかも知れませんが、とてもシンプルな外観の設えになっています。
御朱印を頂こうとインターホンを鳴らすと直ぐにご住職が現れます。意外なほどダンディな雰囲気にびっくり。そして「書いて頂く間に由一の墓参をしたいのですが」と言うとにっこり笑って「そこの左に行った所にあるから」と教えて頂けました。
その後、調べてみると時々見ていたYoutubeのチャンネルの主で有ったこと、またオンライン座禅など、積極的にネットを使って活動されていることが判り、これまたビックリ!
それ以来、廣尾稲荷神社にお参りする際は、必ず先に香林院さんへお参りし由一の墓前で手を合わせることが習慣のようになっています。
お気に入り度
★★★★
雰囲気
★★★★
アクセス(駅近、駐車場など)
★★★★★
寺院概要
【山号/院号】 大悲山/香林院
【宗派、御本尊】臨済宗大徳寺派/釈迦如来
【所在地】 渋谷区広尾5-1-21
【アクセス】 東京メトロ日比谷線 広尾駅から徒歩5分
【開山】 寛文5(1665)年
【ご朱印】 あり
※ 特記なし
【ご朱印帳】 あり
【HP】 なし