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寛永寺 根本中堂
御由緒
上野公園に散在する寛永寺。その総本堂に当たるのが根本中堂です。今は、上野公園から外れた場所に置かれていますが、元々は上野公園の噴水公園付近にこんりゅうされました。ただ幕末の彰義隊と新政府軍との戦いで他の多くの伽藍と同様、炎上焼失していまいました。
その後に迎えた明治維新。これで境内地は公園にと没収され、貫主であった輪王寺宮も還俗、廃寺寸前まで追い込まれてしまいます。しかし、明治8(1875)年に再発足し、明治12(1879)年になって、子院の1つ、大慈院があった場所に川越の喜多院の本地堂を移築して、現在の根本中堂となっています。
明治初期に、あの大きな建物を川越からはるばる移送してきたことにも驚かされますが、喜多院と言えば天海僧正が住職を務めたお寺です。宗派や喜多院、寛永寺の結びつきが良く分かるエピソードです。
根本中堂の内部は、特に断り無く立ち入ることができますが、本尊である薬師如来は絶対秘仏とされており、御前立ちに向かって参拝することになります。
もし上野寛永寺にお参りをと思うのでしたら、動物園に近い清水観音堂や大仏パゴダだけではなく、ぜひ、この根本中堂や開山、そして江戸の街のデザインをした天海僧正が祀られる開山堂にもお参りしてください。
お気に入り度
★★★★
雰囲気
★★★★
アクセス(駅近、駐車場など)
★★★
寺院概要
【山号】東叡山
【院号】円頓院
【宗派、御本尊】天台宗/薬師如来
【所在地】 東京都台東区上野桜木1-14-11
【アクセス】 JR 鴬谷駅から徒歩10分
【開山】 寛永2年(1625)
【ご朱印】 あり
※ 特記なし
【ご朱印帳】 あり
【HP】 オリジナル
【SNS】 なし