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永久寺(目黄不動)

御由緒

 現在は目黄不動として知られる台東区の永久寺ですが、そもそもは南北朝騒時代に真言宗の寺院として創建されたと言われます。
 戦乱の中、何度か消失・再建を繰り返し現在に至ります。時代は定かではありませんが、途中、道安という僧侶が伽藍の再建・整備を行った上で禅閣として隆盛を招きます。しかし、次第に勢いが衰えてしまい、これを新宿区四谷にあったのでしょうか、本源寺の月窓と言う僧侶が修理をし、再度、寺号を大乗坊蓮台寺に、宗派も日蓮宗としたそうです。
 江戸時代になると、今度は羽黒山の圭海と名乗る行者により宗派が天台宗へ変わり、寛文年間となると、幕臣だった山野嘉右衛門、藤原の永久と号する武士によって諸堂や境内地の拡張・整備が行われ、寺号も永久寺へと改められます。
 現在、永久寺の中興の祖とも言われる「山野永久」と言えば山田浅右衛門で知られる専門的な試し斬りを行う人物の始めとされる人物と同一のように思えます。
 寺伝としては、寛永年間に五街道の整備と合わせ、幕府が道中安全を祈願するよう命じ、天海大僧正の発願により江戸府内の由緒ある古刹が五色不動として五街道沿いに定められ、永久寺が、日光街道沿いで南北朝以来の古刹と言う条件に適い、その一尊に認められたとしています。
 ただし、五色不動の由来には諸説あるため、この寺伝が確実なものとは言えないようです。

寺院概要

【宗派、御本尊】天台宗/阿弥陀如来

【山号/院号】養光山/金錍院

【所在地】 東京都台東区三ノ輪2-14-5

【アクセス】 東京メトロ 日比谷線 三ノ輪駅から徒歩3分
       東京さくらトラム(都電荒川線) 三ノ輪橋駅から徒歩5分

【建立】南北朝期 (14世紀)

【ご朱印】 あり

※  特記なし

【ご朱印帳】

【HP】 天台宗東京教区

【SNS】 なし

地図

寺院お得意の御利益

ひと足伸ばして

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参拝記

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