
上野 成就院
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御由緒
開山は慶長16(1611)年、鏡傳法印によるもので、元は神田にあったようですが、慶安元年(1648年)に現在の場所へと移転しています。
下谷神社にも近く、何気なく通り過ぎている方もいらっしゃるかも知れませんが、御府内八十八ヶ所の札所ですので御朱印を集めている方は要チェックです。そんな、外から見るとこじんまりとした寺院ですが、境内に足を踏み入れると真言宗らしく弘法大師像だけではなく大師堂もあり、奥行きの深さを感じさせてくれるお寺です。
それも、もしかしたら受難の歴史と関係するのかも知れません。神田から現在地に映った頃、まだ下谷・東上野付近は多くの田んぼがあった長閑な場所だったようです。そのため、「田中の成就院」とも呼ばれていたと言います。また別に、近くにお堀があり、藁の集積地だったからか「わらだなの成就院」という呼び方もあったようです。そんな長閑な場所にありながら、安政の大地震、また廃仏毀釈運動や関東大震災などの火災で堂宇も焼失したり由来などの文書、また「御府内寺社備考」に描かれていたという境内の様子も大きく変わり、絵図にある地蔵堂、稲荷社、宝篋印塔なども失われています。更に関東大震災後の復興の中で境内地も縮小を迫られました。現在の堂宇は、その当時に建立されたものだそうです。
また境内には真新しく見える観音堂と納骨堂があります。観音堂には東日本大震災で被害にあった岩手県陸前高田市の高田松原の被災松を材とした「やすらぎ聖観音像」が祀られています。この観音様、材だけではなく、彫った仏師も気仙の住田町にある「五葉舎」佐々木公一さんという方だそうです。
この観音堂と納骨堂を合わせて称観堂と呼んでおられ、この2つのお堂を8の字に取り囲むように気仙三十三観音霊場お砂踏み場が作られています。震災の記憶を風化させないためにも、また犠牲になった皆様のご供養も含め、功徳を積むのも良いでしょうね。
私見ですが
稲荷町の駅からも近く、普段、下谷神社に行く時に「お寺があるな」と言う認識はあったのです。が、全く境内には足を踏み入れる事もなく、ただお辞儀をして歩き過ぎていました。しかし、境内の中は何とも言えない穏やかな空気感です。
駅からも近く、ちょっと大日如来やお大師様に挨拶したいときに、気楽にお詣りできる良いお寺です。
お気に入り度
★★★
雰囲気
★★★★
アクセス(駅近、駐車場など)
★★★★★
寺院概要
【宗派、御本尊】真言宗智山派/大日如来
【山号】摩尼山
【寺号】宝光寺
【所在地】 東京都台東区東上野3-32-15
【アクセス】 東京メトロ銀座線 稲荷町駅から徒歩1分
【建立】
【ご朱印】 あり
※ 特記なし
【ご朱印帳】
【HP】 オリジナル
【SNS】 なし