東浅川 熊野神社

御由緒

 高尾駅からほど近い東浅川の熊野神社。創建不詳とも、諸国行脚をしていた老夫婦が紀州の熊野本宮大社を奉斎したとも、また片倉城主だった毛利備中守師親が応安年間に創建したとも言われる、比較的古い神社です。天正元年(1373)には北条陸奥守氏照によって再建されており、その後も元禄4年(1691)10月、享保5年(1720)12月、寛政3年(1791)12月、享和3年(1803)、文化12年9月、弘化元年(1844)9月、嘉永4年(1851)9月と10回の再建記録が境内の由緒書にあります。
 毎年8月の第3土曜日・日曜日に行われる零細で行われる獅子舞は、市無形文化財に指定された「氷川神社の獅子舞」として知られており、土曜日は原町のお祭りとして熊野神社で、日曜日は氷川神社で奉納されています。また、例祭では湯花の神事も行われているようです。
 かつて中央線の南側に杉木立があり、その中に祠が置かれていました。この祠は「ばばあ森」とも「お杓文字様」とも呼ばれており、常に杓文字が納らていたそうです。そして、このお杓文字を借りよそったご飯を食べると風邪が治るとの言い伝えがありました。
 現在は境内にお杓文字様の祠が移されていますが、これは大正年代に京王線の高尾駅拡張工事に伴って遷座したものです。
 「ばばあ森」があれば「じじい森」がありそうですが、これは、現在、付近にある信号の近くにあったようで「ぢぢい森」とされていました。
 そして、この「ばばあ」と「ぢぢい」が冒頭に書いた諸国行脚の老夫婦、つまりこの熊野神社の祖だとも言われています。

 境内には神木、神社中興の祖である北条氏照の娘が恋心を抱いた笛の名手と逢瀬を重ねた場所だと言われていて、また木自体が樫と欅が根本で一緒になって成長した「相生の木」のため縁結びの木と呼ばれています。木の根元に自分、そして相手の名前を書いた2つの小石を置くと願いが叶うそうです。

神社概要

【御祭神】 素邪那岐命

【社殿】

【鎮座地】 東京都八王子市東浅川町1105

【アクセス】  

【創建】 応安年間(1368-75)

【社格】

【境内社】神武天皇御祭神、天満宮、山王様、上の稲荷宮、抱蒼髪、八阪宮、お杓文字様、下の稲荷宮

【例祭】 8月第3日曜日

【氏子】

【ご朱印】

※ 特記なし

【ご朱印帳】

【HP】 なし

【SNS】 なし

地図

神社お得意のご利益

縁結び(御神木)、風邪治癒(お杓文字様)

ひと足伸ばして

ギャラリー

参拝記

 高尾駅から多摩、武蔵野陵へ向かう途中で見つけた神社でした。甲州街道の銀杏並木の目の前に鎮座しているのですから、これから晩秋に向かう時期には映える神社だと思います。
 決して華美な雰囲気はありませんが、由緒書やそれぞれの祠は清潔にされており、きっと大切にされているんだろうな。と簡単に想像できる神社でした。