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山中諏訪神社

安産の神様

御由緒

 第十代 崇神天皇の御代5(93)年、当時の人口が半減したとも言われる全国的な疫病の大流行がありした。都から遠く離れた山中湖畔でも御代7(91)年、勅命により土人創祀として土地の人達により神様のお祀りが始まり、これが山中諏訪明神、つまり山中諏訪神社の起源だと言われています。
 第六十二代 村上天皇の御代となった康保3(966)年、ここに開墾の守護を願い諏訪大明神を奉るようになります。この神社に戦国時代の天文21(1552)年、甲斐国守護だった武田晴信公、つまり信玄公が、相模国の北条氏と合戦を行う際、御加護願い本殿を造営寄進しています。
 江戸時代になり、貞享元年(1684年)には本殿が修築され、以後、安産子授けの守護神として崇敬を受け、「山中明神安産祭り」として毎年九月に催行される例大祭は、全国から妊産婦や新婚女性が集まるそうです。

 ただ少し不思議なのが主祭神であり、例祭「山中明神安産祭り」の主人公である豊玉姫命の存在です。
諏訪神社という社号となったのは康保3年。社号は諏訪神社でも例祭の主役にならず、神紋も梶の木の葉は使われていません。となると、それ社号変更以前、崇神天皇の勅命による祭祀の対象が豊玉姫?とも考えますが、これも少々、疑問なのです。と言うのも、豊玉姫命は綿津見大神として知られる豊玉彦命の娘であり、海の神様の系譜にあります。が、山中湖は海から大きく離れたところにあり、他の水神ならともかく海神をお連れするには遠すぎる気がしなくもないのです。寧ろ本来は別の女神が祀られていたところに、後に豊玉姫命が比定されるような形で入れ替わりがあったような気がするのですが…。

お気に入り度
 ★★★★
雰囲気
 ★★★★
アクセス(駅近、駐車場など)
 ★★★

神社概要

【御祭神】建御名方命、豊玉姫命

【社殿】

【鎮座地】   山梨県南都留郡山中湖村山中13

【アクセス】 東富士五湖道路 山中湖ICから5分

【創建】崇神天皇七年(104)

【社格】

【境内社】

【例祭】 9月4日-6日

【氏子】

【ご朱印】 あり

※ 山中浅間神社の御朱印も授受可

【ご朱印帳】 なし

【HP】オリジナル

【SNS】 なし

地図

神社お得意のご利益

  • 子授け
  • 安産

ひと足伸ばして

隣接する山中浅間神社にも合わせて参拝してほしいのですが、勝るとも劣らない富士山・山中湖の自然の中にある神社では、野鳥やムササビなどの野生が息づいています。

宮司さん夫妻のほんわかとした雰囲気と同じ良い空気を味わってください。