概要

 ドバトなど普段、公園でも見かける鳩。時には余りに多すぎて害鳥扱いもされますが、れっきとした神使であったりもします。それも皇祖神である八幡様の。
 あちこちの八幡さまにお参りすると…例えば鎌倉の鶴岡八幡宮なら鳩サブレがありますし、扁額や社号碑の「八」が二羽の鳩が向かい合ったように描かれていることがよくあります。これは、鳩が八幡様の神使である事を示しています。では何故、八幡様と鳩とが関係しているのでしょうか。
 これは全国の八幡様の総本宮である宇佐八幡宮の創建時、応神天皇の神霊が山頂の巨石から「金色の鷹」となって出現した後、鍛冶の翁、そして三歳の童子へと姿を変え、最後に「金鳩」となったという伝承に因んでいるようです。
 その後、大きく時代が下った鎌倉時代。源氏の氏神として鶴岡八幡宮が創建されますが、その時代に書かれた吾妻鏡でも鳩が八幡神の代弁者として記録されているようです。以下、「『吾妻鏡』における八幡神使としての鳩への意味付け(池田 浩貴)」より引用しています。

・建仁3(1203)年7月9日:鶴岡八幡宮寺の閼伽棚の下に、首の切れた鳩が一羽死んでいた → 七月二十日以降、頼家が「靈神之崇」により病悩、後継問題に発展した凶兆と考えられた

・承久元(1219)年1月27日:実朝が将軍御所南門を出る際、霊鳩がしきりに囀った → この日、鶴岡において実朝が暗殺される。その凶兆と考えられた

縁起、ご利益

 鳩自体にご利益を考えることは少ないようで、八幡様のご利益が優先されているようです。

私見ですが

 私の氏神様が八幡さまです。都内の住宅地なので、ドバトも多くいるのですが、なぜか八幡さまで見かけるのは番(つがい)のキジバトです。人をそれほど怖がらず、ひょこひょこと歩いている姿を見ていると、参拝客を歓迎しに出迎えているように見えてきます。

姿

 すでに社号碑、扁額でもデフォルメ、デザイン化されているように、リアルな姿よりもイラスト調のデザインで描かれることが多いようです。

観られる主な神社仏閣

各八幡神社、あるいは八幡さまを祀られている神社にて社号碑・扁額の他、お守り袋にあしらわれていることが多くあります。