江戸六地蔵とは
江戸時代の宝永3(1706)年に発願して、江戸の出入口6ヵ所に丈六(1丈6尺=約4.85㍍)の地蔵菩薩坐像が江戸深川の地蔵坊正元が発起人となって寄進を集めて造立した鋳物の地蔵菩薩象です。
神田鍋町で鋳物師をしていた太田駿河守藤原正儀が造立したもので、現存する地蔵像の高さは270cm前後となっています。
相当に繊細な細工がなされていたようで、造立時には鍍金、今で言うメッキが行われ金色に輝いていたようです。それは300年以上経った今でも、霊巌寺の地蔵像ではわずかに痕跡を見ることができるのです。また、像の胎内には小型の銅製の地蔵菩薩坐像や寄進者の名簿など納められていたそうです。像や蓮台には寄進者の名前が細かな文字で刻み込まれていて、多くの人の期待や祈りが込められていたことが判りますし、合計すると72,000名以上の名があると言われています。
巡り方
装束
参拝方法
御朱印
他の札所巡りのような納経帳は無いように思います。また札所としての立て札も無いようです。札所数が少ないので、あまり問題はないのでしょう。
なお、原則として受付時間は9:00〜16:30ですので、あまり早朝や夜に押しかけることが無いようにしましょう。
寺院一覧
街道 | 院号・寺号 | 宗派 | 現存 | 所在地 | |
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1 | 東海道 | 品川寺 | 真言宗醍醐派 | あり | 品川区 |
2 | 奥州街道 | 東禅寺 | 曹洞宗 | あり | 台東区浅草 |
3 | 甲州街道 | 太宗寺 | 浄土宗 | あり | 新宿区新宿 |
4 | 中山道 | 真性寺 | 真言宗豊山派 | あり | 豊島区巣鴨 |
5 | 水戸街道 | 霊巌寺 | 浄土宗 | あり | 江東区白河 |
6 | 千葉街道 | 永代寺 | 高野山真言宗 | なし | 江東区富岡 |
6の代仏 | 浄名院 | 天台宗 | あり | 台東区上野桜木 |