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角杙神

神様の概要

【別名、別記法】
角樴尊、天津神

【祀られている主な神社】
鹿児島県霧島市 宮浦宮
東京都渋谷区 恵比寿神社

【神使】

神様メモ

天地開闢のとき生成した七代の神様、神世七代の第4代の神で男神の角杙神は、妹の活杙神と共に古事記に登場します。ただし日本書紀には登場しません。
 角杙神=ツヌグイの神号は
・ツノ = 薄・葦・真菰などの芽立ち
      角のように堅く突起している様
・クヒ = 打ち込む杭
      村落や家屋の境界に打ち込まれる木の枝や棒杭の風習
      植物の生え出る様
 と解釈されています。
 また「クヒ」の解釈から、神様の役割が考えられており、
・打ち込む杭:
  土どめの柵や杭が古代、湿地を使った農業で重要であり、湿地の固成にまつわる神である
・村落や家屋の境界に打ち込まれる木の枝や棒杭:
  悪霊邪気の侵入を防ぐ防塞神である
  また棒杭を依り代として降臨する神の形象化
・植物の生え出る様:
  生命力を象徴し、神体の形成過程において出現しようとする最初の形がわずかに顔を出すことを比喩
 と様々な議論があるようです。
 
 また、『新撰姓氏録』には「角凝命」「角凝魂命」「天角己利命」などの神号が書かれていますが、これが角杙神を指しているのか否かも理解が分かれるようです。

ご神徳

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