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菩薩とは何だ!
梵語ボーディ・サットヴァ「悟りを求めるもの」 に漢字を当てています。まだ悟りには至っていない。つまり、如来まで後一歩ということになります。ただ、弥勒菩薩のように如来となる力はお持ちでも、そのタイミングを待たれている菩薩もいらっしゃいます。
その御姿は、古代インドの王族の姿を模していると言われ、出家をする以前の釈迦の姿に通じています。また多くの菩薩は、以下のような共通点を持っています。
・頭髪:結われており、垂れた部分は垂髪という肩を覆った形
・額:如来と同様の白毫がある
・頭:宝冠をかぶる
・耳:耳璫と言うイヤリングを着ける
・首や胸:瓔珞と言う貴金属や宝石のネックレスを着ける
・腕:臂釧と言うアームレットを着ける
・手首:腕釧と言うブレスレットを着ける
・胴体:天衣と言う肩や腕に掛ける細長い飾り布を着ける
・上半身:左肩から垂らされ右腰を巻く条帛という飾り布が掛けられる
・下半身:裳か裙という巻布を纏う
・足:足釧言うアンクレットを着ける
・台座:蓮華座と言う蓮の花を模した上に立つ。禽獣座として動物に跨る菩薩像(文殊菩薩・普賢菩薩など)でも動物の背中に蓮華座が置かれている
・背景:光背が置かれ、光り輝く身体を表す
全体に如来よりも装飾が多く、像としては見どころが豊富なのかもしれません。
菩薩様一覧
菩薩様は数が多いので、下は代表的な存在を取り上げています。