不動明王とは

梵名

アチャラナータ

真言

・ノウマク サンマンダ バザラダン カン
・ノウマク サンマンダ バサラダン センダンマカロシャダ ソハタヤ ウンタラタ カンマン
・ノウマク サラバタタギャテイビャク サラバボッケイビャク サラバタタラタ センダマカロシャダ ケンギャキギャキ サラバビギナン ウンタラタ カンマン

概要

大日如来の化身と言われます。五大明王の中心的な存在で真言宗だけではなく、天台宗、禅宗、日蓮宗等の諸派、更には修験道でも信仰されています。

私見ですが

 実は、私が最も親しみを持ち、そして大好きな仏様が不動明王、お不動様です。

 仏像は地蔵菩薩に代表される柔和なもの、あるいは如来像のように無表情なものが多い中で、怒りを全面に押し出したような、怖い怖い不動明王です。
 ところが、子供の頃の記憶でお不動様の顔を見て、怖いと思ったことがありません。むしろアニメなどに出てくるヒーローのように見えていました。
 たぶん、その恐ろしい顔は、悪いものに対する恐ろしさ、変な喩えかも知れませんが、野犬に襲われそうになった子を必死になって守る親の表情のようなものなのかもしれません。
 一方で天台宗や真言宗では重要視される一方で、他の宗派では余りご本尊にはなっていなかったりもする仏様です。
 それでも道端には地蔵菩薩に次いで沢山、道端に不動明王の石像が祀られているのは、昔からお不動様の優しさと強さを皆がしっていたからだと思うのです。

由緒

 梵名のアチャラは”動かない”をナータは”守護者”を意味し、”揺るぎなき守護者”となります。経典では、8世紀前半の菩提流志が漢訳した不空羂索神変真言経の巻9に不動使者として現れるのが初出とされ、大日経では「不動如来使」として大日如来の使者と描かれ、更には『大日経疏』で「不動明王」の記載されています。
 不動明王は煩悩を抱える最も救い難い衆生をも力ずくで救うために、忿怒の姿をしている。

お姿

 一面二臂で降魔の三鈷剣と羂索を持っている姿が一般的です。
三鈷剣は、魔を退散させると言う意味と、人々の煩悩や因縁を断ち切ると言う意味っが託されています。また、羂索は、悪を縛り上げると言う意味と、煩悩から抜け出せない人々を縛り吊り上げてでも救い出すための投げ縄の働きがあります。
 持たれている剣には竜が巻き付いている場合があります。巻き付いてる龍を倶利伽羅龍と呼び、巻き付かれた剣は倶利伽羅剣と呼びます。また、剣だけを安置して、倶利伽羅不動とする場合もあります。
 不動明王の体色は、醜い青黒い色で表現している場合が多いことも特徴です。頭頂には七髷か八葉蓮華、衣は赤土色、右牙を上に出し左牙を外側に出すか上下何れかの牙が見えています。
 弘法大師筆とされる古い不動明王では、両目が見開かれていますが、時代と共に左目を半眼、あるいは眇めた天地眼した姿が多く、憤怒の形相が強められています。

守本尊

酉年

ご利益など

除災招福、戦勝、悪魔退散、修行者守護、厄除災難、国家安泰、現世利益

ご本尊としているお寺の例

世田谷 教学院 最勝寺(目青不動)
目黒 龍泉寺(目黒不動)
日野 金剛寺(高幡不動)

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