目次

新倉富士浅間神社

富士と桜の宮

御由緒

 
 
  どことは知らなくても五重塔・桜・富士山の構図のポスターで実は多くの人が知っている神社が新倉浅間神社です。鎮座地は新倉山で赤い鳥居と急な階段が印象的です。
 創建は飛鳥時代の第42代 文武天皇の御代、慶雲3年(705)9月9日に甲斐国八代郡荒倉郷に富士北口郷の氏神として祀られれたのが始まりという大変古い神社です。
 大同2(807)年、富士山が大噴火した時には勅使が参向されて国土安泰富士山鎮火祭を執行しています。そして、その時に平城天皇から「三国第一山」の称号と天皇の御親筆で大鳥居勅額・金幣・破魔宝面(勅使面)が奉納されたと言います。このうち、富士吉田市の郷土資料館に展示されています。
 ポスターに戻りますが、写っている五重塔は「忠魂塔」で、富士吉田市内の戦没者の慰霊のために創建されました。ところで…ポスターと同じ構図の為には忠魂塔よりも高いところに登る必要があります。でもご安心ください。忠魂塔を回り込んだ後ろ側、小高いところにフォトスポットがありますから、誰でもカメラマン気分が味わえます。ただ、この付近は野生の猿が出ますから、ご注意ください。
 祭事として、式年例祭「御更衣祭」が60年に一度斎行されます。これは一週間潔斎しながら御神体が御召になる衣装を織り、御更衣する特殊な神事だそうです。

お気に入り度
 ★★★★
雰囲気
 ★★★★
アクセス(駅近、駐車場など)
 ★★★

神社概要

【御祭神】 木花開耶姫命大山祇命、瓊瓊杵尊

【社殿】二間流造

【鎮座地】 山梨県富士吉田市新倉3353

【アクセス】中央高速 河口湖ICから約10分
      富士急行 下吉田駅から徒歩5分

【創建】 慶雲3年(705年)

【社格】

【境内社】荒濱神社、塩釜神社、愛宕神社、忠霊塔

【例祭】

【氏子】

【ご朱印】 あり

※ 書き置きもあるが、ご神職がいらっしゃる場合には対応頂ける

【ご朱印帳】 あり

【HP】 オリジナル

【SNS】 なし

地図

神社お得意のご利益

  • 災除け
  • 家庭円満
  • 安産
  • 子育て

ひと足伸ばして

ここ数年、富士山と映る五重塔の写真が気になっていました。「どこのお寺だろうなぁ?」と。

それが、この新倉山浅間神社の忠霊塔だと知ったのは、初めての参拝の時だったという私です…。富士山絶景は忠霊塔の上に広がる新倉山浅間公園内の展望台からのものですが、意外なほどに外国人、特に東南アジア系の人が多くて、これにも驚いてしまいました。ミシュランガイドブックなど海外で広くアピールしている成果なんでしょう。

また、このような状態だと日本人の方が肩身の狭い思いをしながら、喧騒の中で素通りするような場面も見かけますが、少なくとも訪れた日は人のカズに比べて静かで、またひたすらに富士山と五重塔、そして自分の写真を撮ることに集中しており、良い感じで参拝と富士山遥拝ができました。

この新倉山、浅間神社と公園に多数の草木が植えられています。もちろん、有名な写真の通り、桜は言うまでもなく、ほかにも更に15分ほどの登攀でシーズンなら群生地に咲くあやめも楽しめます。

ただし「咲くや姫階段(398段の石段)」のように、行きは登り、帰りは下りのハイキングですから、足腰は鍛えておきましょう。