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葛飾八幡宮

 「千本公孫樹」の大木は国の天然記念物

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御由緒

 ミステリースポットとして知られる「八幡の藪知らず」の正面に鎮座する葛飾八幡宮。平安時代、寛平年間に創建されたと言われ、既に1,000年以上の歴史を刻む古い八幡神社です。建立に際しては、当時の宇多天皇の勅願があり、京都の石清水八幡宮から勧請され、下総の国総鎮守の八幡宮とされました。したがって、歴代朝廷の御崇敬も篤く、代々の国司や郡司、そして人々からの信仰を集めてきました。
 こうして下総の国の文化、信仰となり、武家社会に移行していく中でも、平将門の奉幣や源頼朝による社殿改築、また江戸城建築でも知られる太田道灌による社壇修復、そして徳川家康の御朱印地社領52石の寄進など地域の大ボスとも言えるような武将からも篤く守られてきました。
 御祭神は誉田別命、息長帯姫命と言う八幡神社の定番、そして玉依比売命が祀られていて厄除開運・「葛飾=かつしか」の地名にも依って必勝、安産、育児守護のご利益があるとされています。   
 例祭の特徴の一つは、毎年の例祭9月15日から20日まで境内で「ぼろ市」と言われる農具市が開かれます。ボロ市と言えば私の地元、世田谷区でも開かれるものですが、こちらもかつては関東三大農具市のひとつに数えられ、大変、盛況なものだそうです。そして33年毎に「三十三周年式年大祭」と言う大例祭が催行されるそうです。

 「葛飾」と聞くと、今の地名なら東京の葛飾区を思い浮かべてしまいますが、かつて「葛飾県」と言う県がありました、これは千葉県北西部、埼玉県東部、茨城県西部と広くをカバーしていた県で、それ以前は下総県、下総藩と呼ばれた地域です。その後、印旛県と合併、千葉県へと移行して行くのですが、この神社の社号に「葛飾」が残されていなければ、なかなか、気付かない江戸→明治の廃藩置県や県の歴史だったように思います。

文化財

千本公孫樹(国指定 天然記念物)

 境内には「千本公孫樹」と呼ばれるイチョウの大木があります。その樹齢は1,200年とも言われる巨大なもので、江戸名所図会にも描かれているそうです。それだけの御神木ですから言い伝えも多く
・白蛇が棲み着いて、その姿を見ると幸福・財運を授かる
・多くの幹が寄り添い支え合う姿をしており、縁結びの御神徳がある
・乳の出ない婦人は乳房の形をした瘤を削って煎じて飲むと、乳の出が良くなる(今は削れないと思います…)

元亨の梵鐘(県指定 有形文化財)

 梵鐘は寛政5年(1793)正月19日に起きた暴風で境内のケヤキの大樹倒れ、その株根から出土したと伝えられるものです。そして、その印刻、銘文から当宮の創建年代、社殿の位置などが判明していおり、元亨元年(1321年)12月17日に右衛門尉丸子真吉によって寄進されたものとも判明しており、このことから元亨の梵鐘と呼ばれています。なお、梵鐘の笠形の部分に他の刻印とは異なる字体で「応永28(1421)年3月21日」と三行に分けて刻まれているのですが、この意味するところは謎だそうです。

随神門(市指定 有形文化財)

明治維新以前、神社の別当寺だったのでしょうか…上野寛永寺の末寺、八幡山 法漸寺の仁王門が現在の随神門です。明治の神仏分離で現在のようになったと言われ、随臣(右大臣・左大臣)が座っている場所に仁王像が安置されていました。(仁王像は行徳の徳願寺に遷されています)
 かつて茅葺きだった屋根は現在では現在は銅葺きです。三間一戸、丹塗りされており、桁行10.36メートル、梁間4.45メートルです。

私見ですが

 本八幡。昔、アドレス帳に住所を書いてもらったとき「ほんはちまん?」と聞いたら、さも当然の如く「もとやわた!」と返されたのが、長い時間を経ても強く印象に残っています。その地名の元になったのが、この葛飾八幡宮。

お気に入り度
 ★★★★
雰囲気
 ★★★★
アクセス(駅近、駐車場など)
 ★★★★

神社概要

【御祭神】誉田別命息長帯姫命、玉依比売命

【社殿】

【鎮座地】 千葉県市川市八幡4-2-1

【アクセス】都営地下鉄 新宿線 本八幡駅から徒歩6分
      JR総武線 本八幡駅から徒歩6分
      京成線 京成八幡駅から徒歩3分

【創建】寛平年間(889年〜898年)

【社格】 旧県社

【境内社】厳島社、葛飾天満宮、正一位 尾上稲荷社、八坂社、浅間社(富士塚)
     (境外社)不知森神社

【例祭】9月15日

【氏子】

【ご朱印】 あり

※ 不知森神社、六所神社も拝受可

【ご朱印帳】 あり

【HP】 オリジナル

【SNS】 なし

地図

参拝記

神社お得意のご利益

厄除け、開運、殖産興業、武運、安産、育児

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